甘さ
コーヒーの味覚を表すカッピング用語の一つ。スイートネスとも。
スペシャルティコーヒーの品質基準のひとつであり、SCAA基準では水1lに砂糖5gを溶かした程度の甘さを基準に十分な甘さがあるか否かを判断する。
コーヒーの甘さはコーヒーチェリーの熟度に強く依存し、綺麗に完熟していると十分な甘さを感じられる。逆に熟度が足りなかったり均等な熟し方をしていない場合は甘さが足りないだけでなく嫌な酸味を残すことになる。
また、精製方法によっても印象が変わり、ナチュラルやパルプドナチュラルではウォッシュドとはまた違った独特の甘さを持つ。特にパルプドナチュラルは蜂蜜のような甘さを表すことから「ハニー」の異名を持ち、愛好家も多い。
単純な糖度だけでなく、他の要因と上手く組み合わさる事で生まれる甘さの印象を評価しており、特にキャラメルやチョコレート、蜂蜜のような甘さが見られると高評価となるようだ。また、甘さの強いマンゴーなどの果物やブラウンシュガーに例えられることもある。コーヒー愛好家がブラックでも甘いコーヒーといった場合、これらの特徴が良く現れている物を指していると思われる。
勿論焙煎や抽出の仕方でも甘さの現れ方は変わり、一般的に浅煎りだと酸味の陰に隠れやすい。また、酸味と甘さは関連性が高く、酸味に優れるコーヒーは深く煎った時に酸味が甘さが強くなるという。勿論焙煎が適切である場合の話。豆を上手くカラメル化させるのが焙煎の一つの指標ともなっている。
コーヒー抽出時は湯温を低めにすると甘さを出しやすい。苦味も抑えられるので甘いコーヒーが飲みたいときはお試しあれ。
アマレロ
通常種に対する色素変異種で、多くのコーヒーチェリーは完熟すると鮮やかな赤色になるが、アマレロは黄色になる。別名イエロー。ポルトガル語表記では品種名の後に「アマレロ」と付け、英語表記の場合は先にイエローと付記する。ブルボンアマレロ(イエローブルボン)が特に有名で流通量も多いが、その他カトゥーラ・アマレロ(イエローカトゥーラ)やティピカ・アマレロ(イエローティピカ)、カツアイ・アマレロ(イエローカツアイ)なども生産されている。
ブルボンアマレロの場合、ブルボン種に近いパフォーマンスを持ちつつも生産性は高めだが、他の品種と比べると栽培してる農園が少なく、希少性が高い。またブルボンに比べ香り、甘味に優れ、さっぱりとした酸味を持つとされる。ブラジル産とコロンビア産が有名で、特にブラジルでは生産者に珍重されているらしい。
アメリカスペシャリティコーヒー協会
SCAAのこと。Specialty Coffee Association of Americaの日本語訳。
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SCAA
アメリカン
「アメリカの」「アメリカ式」を表す言葉。コーヒー用語としては概ねアメリカンコーヒーかアメリカンローストのことを指す。
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アメリカンコーヒー アメリカンロースト