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気楽に楽しむコーヒー

イカトゥ/イタリア系/イタリアンバール/イタリアンロースト

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イカトゥ/イタリア系/イタリアンバール/イタリアンロースト

イカトゥ

コーヒーの品種の一つ。アラビカ種とカネフォーラ種の交配種であるハイブリッドに当たる。イカツとも。
カネフォーラ種コロニンとアラビカ種カトゥーラの交雑種にアラビカ種ムンドノーボを掛け合わせ、さらにもう一度カトゥーラと交配させたもの。ハイブリッド種らしく収量が多く、対さび病性に優れ、生命力も高い。高地での栽培に向く。

主にブラジルなどで栽培されており、エスプレッソに向くとされる。さらにカトゥアイやブルボンアマレロ、ムンドノーボアマレロと交配させたイエロー種(アマレロ種)もあり、この場合は一つの木に赤い実と黄色い実が両方付く。成長も早く、エスプレッソとしてのカップクオリティも高め。

また、イカトゥとカトゥアイの自然交配種をカツカイとよぶ。



イタリア系

エスプレッソの二大系統の一つ。アメリカシアトルで発展したシアトル系に対し、イタリア発祥のエスプレッソを指す。エスプレッソの元祖にあたる。基本的にアラビカ種とロブスタ種をブレンドした豆が使われ、焙煎は中煎りから中深煎り程度が主流。グラニュー糖やミルクを足しつつもコーヒーの持つコクや苦味、香りを楽しむ。カフェ・ラテやカプチーノなどはイタリア発祥の飲み物。

基本的にクラシカルな雰囲気の漂う飲み方であり、丸みを帯びたやや分厚い陶器のカップで提供される。形状や大きさは概ね統一されており、ストレートの場合は概ねすい切りで80cc程度の物を使う。ここに1ショット30cc程度のエスプレッソを注ぎ、底に残るほどの砂糖を入れ、3,4口程度で飲み干すのが流儀とされる。一口目の苦味と香り、二口目の甘味、飲み干した後の余韻と香りはまさにエスプレッソならではと言ったところ。同様にカプチーノやカフェラテも概ねカップサイズは統一されており、こちらもやはり流儀やスタイルと呼ぶべき飲み方が定着している。


シアトル系との違いを挙げるなら

 1.豆の違い
    イタリア=アラビカとロブスタのブレンドが基本
    シアトル=アラビカのストレートが基本
 2.焙煎の違い
    イタリア=シティ(中煎り)~フルシティ(中深煎り)が中心
    シアトル=フレンチ(深煎り)~イタリアン(極深煎り)が中心
 3.スタイルの違い
    イタリア=陶器のカップ、ほぼ定量、その場で頂く
    シアトル=陶器に限らず、3~4種の中から量を選べる、テイクアウトが主流
 4.アレンジの違い
    イタリア=エスプレッソを生かす為、シロップやフレーバーは最小限
    シアトル=しばしばシロップやフレーバーがエスプレッソに勝る

などがある。違いは大きいがシアトル系も元々はイタリア系を元にしている。よりクラシカルで伝統を重んじるのがイタリア系、という言い方も出来るかもしれない。
なおイタリア系のエスプレッソはオーストラリアにも波及し、こちらでもシドニー系と呼ばれる独自の進化を遂げている。



イタリアンバール

イタリア国内の至る所にあるエスプレッソ系の喫茶店。もしくはバー。英語のBARと綴りが同じであるが、酒類が主役というわけではない。リストランテ(レストラン)より気軽に立ち寄れる飲食店であり、老若男女が行きかう社交場となっている。

コーヒー中心のカフェバールから食事に重きを置いたリストランテバールまで様々な形態があるが、何れも軽食、エスプレッソ、お酒などが楽しめる。カウンターでの立ち飲みスタイルが主流の店の場合テーブル席は余り利用されず、かつ別料金を取る事もある。朝食から休憩所代わりから夜のお酒まで、イタリアの生活に密接に関わっている。
このバールにてエスプレッソを提供する人のことをバールマイスター、即ちバリスタと呼ぶ。

バールの携帯には以下のようなものがある。
 リストランテバール:食事に重きを置いた店。しっかり食べたいならここ。
 カフェバール   :エスプレッソを中心としたコーヒー類に力を入れている店。
 エノテカバール  :酒類中心のバール。ワインやカクテルの他、つまみメニューが豊富。
 ピッツェリアバール:ピッツァ、パスタに重きを置いた店。
 パニーノバール  :パニーノ(イタリアのサンドイッチ)メニューが豊富。
 ジェラテリアバール:ジェラートを中心としたお店。毎日手作りのアイスクリーム屋さん。
 パスティチェリアバール:ケーキをはじめとしたデザート(ドルチェ)や菓子類が豊富なバール。




イタリアンロースト

コーヒー豆の焙煎具合を表す言葉の一つ。

ヨーロッパスタイルの焙煎度8段階の内最も深い煎り方であり、極深煎り、イタリア式などとも呼ばれる。概ね二ハゼが終わりきった後の豆を指し、色はほぼ真っ黒。表面に湧き出た油でテカついているのが特徴。豆の種類や焙煎師の腕にもよるが、苦味が非常に強くなり、酸味はほぼ0となる。焙煎によるスモーキーな香りが強く、カップに落とした時のコクとコーヒーオイルも豊富。ただし焙煎豆の劣化は速い。

日本では通常、ここまで深くは煎る事は余りないが、極深入りのコーヒーをこよなく愛する人達がいるのもまた事実。フレンチロースト同様アイスコーヒー用として使われることある。
一方で深すぎる煎り方だと毛嫌いする人もいる。

シアトル系エスプレッソではしばしば使われるローストだが、ややこしいことにアメリカ西海岸方面発祥の店の場合、フレンチローストより浅い煎り方を指すらしい。つまりイタリアンローストとフレンチローストの名称が逆転しているということ。このような表記の揺れは採用している用語の違いなどによりしばしば見られることなので気になる人は購入時にその店の焙煎表を教えてもらうといい。

なお、イタリア式とは言うものの現在のイタリア本国ではより浅いシティロースト辺りを使う店が多く、一般的ではない。名前の由来は「水の質が悪かった頃ヨーロッパの硬水でエスプレッソを淹れるのに適していたのが深入りの豆で、その中でもイタリアが最も深煎りだったから」とも、「浅煎りが主流だった頃のアメリカから見てイタリアの豆は非常に深く見えたから」とも言われる。

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