忍者ブログ

気楽に楽しむコーヒー

アフターバーナー/アフターミックス/アフリカ/アフリカンベット/アペラシオン/

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

コメント

ただいまコメントを受けつけておりません。

アフターバーナー/アフターミックス/アフリカ/アフリカンベット/アペラシオン/


アフターバーナー

再燃焼装置。あるいは脱臭炉とも言う。焙煎機に取り付けて使用する。
コーヒーは油分が多く、焙煎時には結構な量の煙が発生する。特に焙煎が深くなるほど顕著になる。この煙やチャフを焙煎機から送り込み、高温のバーナーで再燃焼させる為の装置のことをアフターバーナーと呼ぶ。

煙が出るということは不完全燃焼であるということ。個人が趣味で行う極少量の焙煎ならばともかく、事業として一定量の焙煎を行う場合、煙をそのまま排気してしまうのは問題があるが、ここに火をいれ完全燃焼させる事ことが出来れば余分な煙を減らし周囲への影響を軽減すことができる。

臭気も可燃性である為同時に余分な臭いも軽減でき、排気がクリーンになる為煙突にごみが溜まり難いといったメリットもある。


余談ではあるがかつて自動車のディーゼルエンジンに付けられていた排気ガス再燃焼装置もアフターバーナーと呼ぶ。基本的な考えは同じで、こちらも排気ガスや臭いを減らすのが目的。

あるいは超音速航空機(戦闘機など)などのジェットエンジンに付けられた装置。こちらの方が言葉としては有名かもしれない。排気ガスを綺麗にしようとする上記二つの装置とは違い、高温高酸素濃度の排気ガスに燃料を噴射して再発火させ、更なる推力を得ようとする物。オーグメンターやリヒートとも言う。通常の1.2倍から2倍以上の推力を得られるが燃費効率は推力史上最も悪く、戦闘機の場合は物の数分で燃料が空になる為、主に緊急時のみ使用される。




アフターミックス

コーヒー豆をブレンドする時、ブレンドに使う生豆をそれぞれ別々に焙煎してから合わせる方法のこと。単一焙煎により各生豆の良さを引き出しつつ、異なる焙煎度の豆を合わせられるのが利点。同一の豆であっても焙煎方法や度合いによって性格は変わる為、プレミックスに比べて自由度が高く、バリエーションが豊富。

欠点はブレンドするまでに複数回の焙煎を行わなければならないことと工程数の多さが挙げられる。ブレンド用の豆の種類と焙煎度をストレート用の単一焙煎豆と同じ物に限ればこの欠点は概ね解消されるが、その場合は折角の自由度が狭まってしまう。また、ブレンドに適した焙煎度(あるいはブレンド時にその豆に求める焙煎度)が必ずしもストレートで飲むのに適しているとは限らず、逆もまた叱り。

個人が趣味で行う場合、複数のストレート豆を購入し自由に混ぜることでお手軽にアフターミックスを楽しめるが、焙煎から行おうとすると随分な手間となる。

対義語はプレミックス。
関連用語 単一焙煎。混合焙煎。プレミックス。




アフリカ

コーヒー発祥の地と言われるエチオピアを初め、多くのコーヒー産出国を有する大陸。その大部分がコーヒーベルトに掛かっている。
しばしばCBD(コーヒー炭疽病)やベリーボーラーに悩まされ、コーヒーさび病による大被害被りながらも日夜コーヒーを作り続けている大陸である。スペシャルティコーヒーからロブスタ種までその品質は様々である。
主な生産国はイエメン(モカマタリ)、エチオピア(モカハラー、モカイルガチェフ、モカシダモ)、コートジボワール、ケニア、タンザニア(キリマンジャロ)、ジンバブエ、マラウイ、ブルンジ、ザンビア、ウガンダ、ルワンダ、カメルーン、マダガスカル、コンゴなど。

いずれの国も国益の大部分をコーヒーの輸出に頼っており、国際価格やコーヒー生産量が国庫に大きな影響を与える。また、水が貴重である為、多くのコーヒーは伝統的に非水洗式(ナチュラル)で処理されて来たが、高品質化を目指して水洗式(ウォッシュド)に切り替わっていった。と、同時に非水洗式が持つ独特の風味を見直し、伝統的な精製方へ回帰するべきという動きもある。





アフリカンベット

別名サスペンデッドパティオ。完熟したコーヒーチェリーを乾燥させる為の設備の一つ。

構造は木や鉄で作った高床式の枠の上にネットを張った物。その上にコーヒーチェリーを平らに広げて乾燥させる。必要に応じて屋根をつけた物もあり、屋根の下で乾かしたコーヒーを「陰干しコーヒー」、そのまま天日で乾燥させたものを「風干しコーヒー」と呼ぶ人もいる。コーヒーの上下から風が通る為、乾燥度合いが均一になる点と、パティオ(コンクリートやレンガで作った乾燥設備)に比べ異物が混入し難いのが利点。

一方で上手く乾燥させる為に何度か混ぜる必要があるが、これに多少の技術と人手が必要な事、パティオに比べ乾燥に時間が掛かること、また自然乾燥であるため天候に左右されやすい事などが欠点。

もともとはパティオに適した広く平らな土地が確保できないアフリカの丘陵地帯で使われていた物だが、設備費が比較的安価であることや丘陵地帯でも設置できること、上手く乾燥させることが出来ればコーヒーの品質が向上することなどから、現在では中南米をはじめ多くの地域に取り入れられている。

 →パティオ



アペラシオン

原産地品質保証書。ある特定地域における商品の品質を、国際基準に則り政府が認証し保障する制度。フランスのワインやチーズ、ブランデーなどが特に有名。

コーヒーではブラジルセラード地区で栽培されたコーヒーの内、高品質なアラビカコーヒーに対してブラジル政府が認証した物があり、これを「アペラシオン・セラード」あるいは単に「セラードコーヒー」と呼んでいる。SCAA方式に基づくカッピングテストのほか、保障プログラムへの参加義務、農業技術、認定エリア内であるか否か、トレーサビリティーの明確性などが判断基準となっており、ブラジル高品質コーヒーの代名詞となっている。

またグァテマラのアンティグア地域もこの制度を利用しており、同地域で生産されたコーヒーにアンティグア産コーヒーであるという証明書を発行し、その品質とブランドを守っている。

何れも証明書のみならず専用のロゴ(マーク)があり、麻袋を見れば一目で分かるようになっている。

なおアペラシオンとは名称、呼び名という意味。

スポンサーリンク
PR

コメント

スポンサーリンク

プロフィール

HN:
雪月花
性別:
男性

カテゴリー