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気楽に楽しむコーヒー

アメリカンロースト/アメリカーノ/アラビカ/荒挽き(粗挽き)/アラブスタ

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アメリカンロースト/アメリカーノ/アラビカ/荒挽き(粗挽き)/アラブスタ

アメリカンロースト

コーヒー豆の焙煎具合を表す言葉の一つ。

焙煎度をあらわす8段階の内ミディアムローストに相当する。また、ライトローストやシナモンローストの事を一緒くたにしてアメリカンローストと称することがある。これは昔アメリカで飲まれていた浅煎りのコーヒーに使われていた豆の焙煎度が大体ミディアムロースト以下程度だったからだろうと思われる。

アメリカンローストの豆を使って抽出したコーヒーのことを日本では俗に「アメリカンローストコーヒー」あるいは単に「アメリカンコーヒー」と呼ぶ。アメリカンで飲むのに適したローストのこと、という言い方も出来るかもしれない。


アメリカーノ

エスプレッソの飲み方(メニュー)の一つ。アメリカ人を意味るイタリア語。
別名ロングブラックコーヒーあるいはロングショットエスプレッソといい、エスプレッソにお湯を加えた飲み物のことをいう。名前は似ているがアメリカン(アメリカンコーヒー)とは全くの別物である。エスプレッソとお湯の割合は人や店によって異なるが、概ね1:3前後。大体ドリップコーヒーと同じぐらいの濃さになる。濃さが近いとはいえ抽出法の違いからドリップコーヒーとはまた一風違った風味を持つ。

第二次世界大戦中にイタリアに駐屯していたアメリカ軍兵士たちが現地のエスプレッソに慣れずお湯を足すことでアメリカで飲んでいたコーヒーに近い物にして飲んだのが始まりといわれている。当時のアメリカでは色味の薄いコーヒー(アメリカンコーヒーを参照)が主流だったのだ。

なお一説にはアメリカーノという名前にはエスプレッソを薄めるアメリカ人に対する侮蔑の意味があったとも言われている。また、アメリカーノという名前の割りにアメリカでは馴染みの薄い飲み方であり、シアトル系のチェーン店が広まるまでは余り一般的ではなかった。今でこそシアトル系の店で当たり前に提供されているが、喫茶店などでは余り飲まれていないらしい。なおアメリカンコーヒーと違い、アメリカーノという名称はアメリカでも使われている。


またはビターベルモット、スイートベルモット、炭酸水、レモン果皮からなるイタリア生まれのロングカクテル。ビターベルモットではなくカンパリを用いたレシピもあり、現在はこちらが主流。名前の由来は当時カクテルといえばアメリカというイメージがあったからとも、当時このカクテルを気に入ったアメリカ人ジャーナリストが苦味を意味するフランス語「アメール」とアメリカ人を意味する「アメリカーノ」を掛けて命名したとも言われる。


アラビカ

コーヒーの原種の一つ。ロブスタ(カネフォーラ)、リベリカと合わせて三大原種と呼ばれる。その内アラビカとロブスタだけを指し二大原種とも言う。これはリベリカのみ現在殆ど栽培されていない為である。

三大原種の内最も多く栽培されている種であり全体の約70%以上の生産量を占める。その理由はひとえに優れた風味特性にある。酸味があり香味、風味に優れており、高品質品として世界中で愛飲されている。グルメコーヒーやプレミアムコーヒー、スペシャルティコーヒーと呼ばれるコーヒーだけでなく、日本国内の個人を対象にした焙煎コーヒーの量り売り店で扱われている豆の大半がアラビカ種の豆であり、「美味しいコーヒー=アラビカ種」という図式が世界の常識となっている。(無論ロブスタ好きもいるので万人に当てはまる訳ではない)

原産はエチオピアのアビシニア高原。環境変化の影響を受けやすく、高温多湿の環境や乾燥、霜害、さび病などにも弱く、収量が安定しないこともあるが、その分土地や気候の違いによる個性が生まれる。標高500m~2500m、気温15~24℃程度の火山灰土質に向き、自家受粉が可能。高い品質を保ちつつ対病性、生産性、環境適応、収穫量の向上を目指し、様々な亜種、栽培品種、突然変異種が開発・発見され、世界各地で栽培されている。

以下にアラビカ種に属する亜種(あるいは栽培品種)の内主な物を挙げる。
 ティピカ ブルボン カトゥーラ(カツーラ) ムンドノーボ カトゥアイ スマトラ モカ ブルーマウンテン コナ マラゴジッペ サンラモン パーピュラセンス ケント パーカス アカイア パカマラ ヴィラサルチ アルーシャ ゲイシャ ナショナル セラ(ジェマ) パチェ SL28 SL34 など。その他70種を超える品種が確認されている。

この内ティピカが最も原種のアラビカに近いと言われ、現在のアラビカ種はこのティピカから派生している。また、ゲイシャも原種に近いといわれる。

なおコーヒー族(コフィア族)には三大原種以外にもまだ幾つかの種があるが、商業用に栽培されている種の殆どは二大原種であるアラビカとロブスタである。


荒挽き(粗挽き)

コーヒー豆の挽き方の表す言葉。文字通り荒く挽く事。大雑把ではあるが豆の粒度がグラニュー糖やザラメぐらいあれば粗挽きと言える。
一般的にはサイフォン、ネルドリップ、パーコレーター、コーヒープレス、イブリックなどに向いているとされるが、これは勿論好みや淹れ方、技術、豆そのもののポテンシャルなどに影響される為一様ではない。ペーパードリップでは松屋式や粗挽き一刀立てが粗挽きの豆を推奨している。

細挽きと比べて以下のような特徴がある。
 ・表面積が小さくなるため、水や湯に触れる部分が小さくなり、成分が溶けにくくなる。
 ・同様に水や湯に浮きにくくなる。
 ・豆が大きい分湯を注した時に豆が動きづらい(暴れない)。
 ・粉の間の隙間が広くなる為湯の透過速度が上がる。

その為、条件が同じ場合荒挽きにするとあっさりとした味になりやすく、粉が刺激されることで出てくる雑味が出にくくなる。その代わりコーヒー成分を濃く抽出するにはそれなりの工夫が必要になる。(豆をしっかり蒸らし粉の中心まで湯が届きやすくする、湯の透過速度を出来るだけ遅くするなど)


アラブスタ

コーヒーの栽培品種の一つ。アラビカとロブスタ(カネフォーラ)の相子。
より正確にはロブスタとアラビカ種ムンドノーボを掛け合わせた物をさらにアラビカ種カトゥーラと掛け合わせて生まれた品種。初期のハイブリッド種にあたる。ブラジルで研究開発された品種で、さび病に強く、生産性もあるが各アラビカ種に比べ若干香味・風味に劣る。

コートジボワール、インドネシア、アフリカ大陸の一部、ブラジルの一部などで栽培されている。

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