UTZ Certified
世界最大規模の認証プログラム「UTZ認証」を実施している団体。UTZはマヤ語で「良い」を意味する。
旧名「Utz Kapeh」(ウツカフェ)。1999年にグァテマラにオフィスを設立、2002年にオランダ・アムステルダムに本部を置き、「UTZ認証」プログラムなどを通して、持続可能な農業が世界基準となること、農業従事者及びその家族の労働・生活環境の向上、及び地球環境保護を目的に活動している。
具体的な活動は以下の通り
労働条件の改善と向上。
・国際労働機関の協定に基づいた基準を設ける。
・安全な労働環境の実現→各種安全対策や環境への配慮→生産・加工における安全性を確保。
・生産者の健康と健全な労働環境の保障→一定水準以上の住居環境、医療サービス、子供の学校教育の保障、十分な休憩と適切な賃金設定。
・児童労働、強制労働、差別の禁止、産休制度の実施。
・生産者がよりよい生産方法を学べるよう支援。
持続可能な自然環境の実現。
・自然保護地区の設定し動植物の命や水資源を尊重。
・農薬管理に基準→殺虫剤や人口肥料を最小限に抑える。
・環境汚染、廃棄物の管理→適切な廃棄物回収、加工、リサイクルの実施。
・森林の保護とシェードツリーの植え付け。
・持続可能なエネルギー資源の利用促進。
認証プログラムの実施。
・独立した第三者機関によって農園の監査を行う。
・認証にはより良い農業の実践と管理、安全で健全な労働条件、児童労働の禁止、環境保護などが条件。
目指す社会。
・生産者が適正な農業(環境負荷が少なく、常に利益を生み続ける農業)を実施。また、生産者がプロフェッショナルとして行動可能。
・企業がサスティナビリティ生産品の正当な評価と、同生産活動への投資を行う。
・消費者がUTZブランドを信頼でき、自由に選ぶことが出来る。
・生産工程を消費者に説明できる「トレーサビリティ」が明確である。→ネットで生産履歴の確認が可能。
・農作物の公正な取引が行われる。
・人と環境とビジネスにより良い手法を探る。
勿論、農作物の品質向上も目的の一つ。対象となる農作物はコーヒーの他、カカオ、茶類、ヘーゼルナッツなど。