SL34
コーヒーの品種の一つ。ブルボン系のハイブリッド種。
SL28と同じく1935年にスコットランドラボラトリーにて発見された品種で、カベテ地区ロレイショ農園のフレンチミッション(若葉がブロンズ色のブルボン種)が起源だといわれている。SL28よりティピカ種に近い品種だとされる。
SL28と比べ大雨に強く、収量においても勝る。一般的にSL28より少し低い高度で育てられており、様々な環境に適応するが、SL28同様やはり低地での栽培には向かない。同様に間伐や乾燥に強い、中高地での栽培に適している、豆も大きくカップクオリティが優秀、ただしさび病や害虫には弱い、などSL28とよく似た特徴を持っているが味わいは若干異なり、SL28の方が若干評価が高い。(無論好みにもよる)
主な生産国もSL28同様ケニア。
SMBC
Smithsonian Migratory Bird Centerの略。スミソニアン渡り鳥センター。
アメリカはワシントンDCに本部を置くアメリカ国立学術文化研究機関「スミソニアン協会」が運営する「スミソニアン博物館」。その研究センターの一つである。
世界中の渡り鳥に関する多種多様な研究とその保全を目的に活動している団体。
コーヒーの世界では環境負荷が少なく渡り鳥に優しい方法で栽培された有機栽培コーヒー「バードフレンドリーコーヒー」の設立と認証を行っている事で知られる。
1991年設立。
TTND製法
UCCが考案した缶コーヒーのための独自製法(特許 第3057026号)特に香りに優れたコーヒーの抽出を目指した物だそう。
考え方は割りと単純で低温・中温・高温の三つの温度での抽出を段階的に行い、出来た抽出液(コーヒー)を適宜混合すると言うもの。別名三温度耐抽出。
細かく言うと
1.水温15℃の湯(水)をコーヒー豆重量の2~3倍用い、1~10分かけて抽出した抽出温度10~30℃のコーヒーを抽出したあと、
2.続けて水温90~100℃の湯をコーヒー豆重量の2~3倍用い、1~10分かけて抽出した抽出温度30~65℃のコーヒーを抽出し、
3.さらに続けて水温90~100度のお湯をコーヒー豆重量の8~10倍用い、10~20分かけて抽出した抽出温度65~95℃のコーヒーを抽出し、
4.これらを適宜混合する。
という製法。低温で香りを、中温で苦味と酸味を、高温でコクを、それぞれ抽出するとの事。
同社の「BLACK無糖」などに採用されている。
UCC
UCC上島珈琲株式会社の略称。頭のUCCはUeshima Coffee Companyの頭文字で、上島は「うえしま」と読む(うえじまではない)
「日本コーヒー界の父」と呼ばれる上島忠雄氏が1933年に創業した個人商店「上島忠雄商店」に端を発する、日本を代表するコーヒー会社。世界初のミルク入り缶コーヒー「UCCコーヒーミルク入り」を開発、発売した事でも有名。
扱っている商品は多岐に渡り、レギュラー、インスタント、缶、リキッドタイプは勿論、コーヒーシュガー、ミルク、ポッド、ギフト、及びラッキーコーヒーマシン株式会社を通して各種コーヒーマシンやその関連機器の開発・販売も行っている。
主力商品は上記のUCCミルクコーヒーの他、UCCブラック無糖シリーズ、職人の珈琲シリーズ、ゴールドスペシャルシリーズ、ザ・ブレンドシリーズ、炭焼珈琲シリーズなど。
ブルーマウンテン、ハワイコナ、マンデリンの自社直営農園を持つ他、UCCコーヒー博物館の経営、UCCコーヒーアカデミーの実施など、啓蒙を含む販売業以外の活動にも積極的。
UTZ認証
別名グッドインサイド認証。旧名ウツカフェ=UTZ KAFE。オランダのアムステルダムに本部を置くUTZ Certified(グッドインサイド)が認証する世界最大規模の認証プログラム。UTZはマヤ語でよいを意味する。
対象となる農作物はコーヒーの他にカカオやお茶類など。いずれの場合も生産者の労働条件やサスティナビリティ(持続可能性)に一定の条件を設けており、年に一回独立した第三者機関による農園の監査によって
1.より良い農業の実践と管理を行っていること
2.安全で健全な労働環境・労働条件であること
3.児童労働が禁止されていること
4.環境保護の実施をしていること
などの条件をクリアしたと認められた農園や生産組合に与えられる。
認証コーヒープログラムの中でも特に環境問題、社会問題を重視したプログラムであると言える。
またこの認証を受けた製品はトレーサビリティ(追跡可能性)が確保されており、消費者や販売業者及び焙煎業者はインターネットを通じて実際にどこで、だれが、どのような農法で、栽培し収穫された物であるのかを知ることが出来るのも特徴。
サスティナブル認証コーヒーの約半数がUTZ認証を受けているとの事。