SCAJ
Specialty Coffee Association of Japanの略。日本スペシャルティコーヒー協会。
1987年に発足した「全日本グルメコーヒー協会」に端を発し、1999年に「日本スペシャリティーコーヒー協会」に名称を変更。これを前身に2003年に現在の名称にて新規に設立された団体。よく見るとイギリス式の名前(スペシャリティー)からアメリカ式の名前(スペシャルティ)に変わっている。
その基本的な活動目的はひとえに啓蒙である。日本国内の消費者はもちろん、世界のコーヒー生産者のコーヒーに対する認識・理解を深める為の活動とその技術的支援を行い、主に日本市場の消費拡大と育成を目指している。
具体的にはコーヒーの基礎知識と技術の習得を目指す「コーヒーマイスター資格」とその上級資格の「アドバンスド・コーヒーマイスター資格」の養成講座及び認定試験の実施や、スペシャルティコーヒーの評価等を行う専門家「Qグレーダー」を選抜する為の研修及び試験の実施、及び各種のセミナーを開催など。
また、サイフォンの世界大会であるWSC(ワールドサイフォニストチャンピオンシップ)をはじめ、各種のコーヒー国内大会を主催。各大会の優勝者を対応する世界大会へ送り出している。
主な大会はJBC、JSC、JLAC、JCTC、JHDC、JCIGSC、JCRC、JCrB、WSCの9大会。
(前からそれぞれバリスタ、サイフォン、ラテアート、カップテスト、ハンドドリップ、カクテル、ロースト、 手動抽出、サイフォン世界大会)
その他、毎年一回、団体名と同じ名で国内最大規模のコーヒー展示会も行っている他、各種研究活動も行っている。
SH
Semi Hard Bean(ハードビーン)の略。コーヒーの等級の一つ。
主に標高で等級分けする国の内、グァテマラなどで使われる表記。概ね1050m~1200mの地域で栽培されたコーヒーを指す。
等級としては第三等級にあたり、一つ上はHB(ハードビーン)、一つ下はEPW(エクストラプライムウォッシュド)である。
SHB
Strictly Hard Bean(スクリクトリーハードビーン)の略。コーヒーの等級の一つ。
主に標高で等級分けする国の内、グァテマラやコスタリカの中央高地で使われている表記。いずれも最高標高地域で栽培されたことを示し最高等級品となる。
グァテマラの場合は概ね1350以上の地域で栽培された物を指し、一つ下の等級はHB(ハードビーン)。
コスタリカの場合は概ね1200m~1600mの地域で栽培された物を指し、ひとつ下はGHB(グッドハードビーン)となる。
SHG
Strictly High Grown(スクリクトリーハイグロウン)の略。コーヒーの等級の一つ。
主に標高で格付けする国の内、メキシコ、ホンジュラス、エルサルバドルなどで使われている表記。いずれの場合も最高標高地域で栽培された最高等級品を指す。一つ下はHG(ハイグロウン)
対応する標高は各国で少し違いがあり、メキシコが1700m以上の地域の品であることを指し、ホンジュラスとエルサルバドルでは1200m以上の地域の品であることを指す。
また、メキシコとホンジュラスではエステリックタメンティアルトゥーラ(Estrictamente altura)とも呼ばれる。
SL28
コーヒーの品種の一つ。ブルボン系ハイブリッド種に属する。
1935年、当時ケニアにてコーヒー研究を行っていたスコットランドラボラトリーにて研究、発見された品種で、タンザニア北部のタンガニイカ地方で採取された若葉がブロンズ色(モカの特徴)のブルボン種(フレンチミッションと呼ぶ)に端を発するとされる高品質品種。
ブルボン種とエチオピア種の相子とされ、間伐や乾燥に強く、中高地での栽培に適しており、収量も豊富。その80%前後がAAグレード相当の大きさに育ち、おまけにカップクオリティも高く、酸味とコクに優れ、しばしばスペシャルティコーヒーに選出されるなど、およそいい所ばかりの品種だが、さび病や害虫には弱いのが欠点。
SL34とあわせてケニアで最も多く栽培されている品種である。