P
パシフィック(Pacific)の略。コーヒーの等級の一つ。
主に標高で等級分けする国の内、コスタリカの太平洋側で使われる等級であり、約300m~1000mの地域で栽培された物を指す。
コスタリカは太平洋側と中央高地、及び大西洋側で等級の分け方が異なるが、太平洋側地域における輸出等級はこのパシフィック一つのみである。
PB
ピーベリー(Peaberry)の略。コーヒーの等級としても使われる。
コーヒーの種子は果実の中に向かい合うように二つ含まれており、通常は両方ともほぼ同じように成長するため半球型となるが、稀に片方の種子のみしか成長しないことがある。その場合種子は果実の中で丸く成長する。これを通常のフラットビーン(平豆)に対しピーベリー(丸豆)と呼ぶ。
ピーベリーは特に枝の先端の実に含まれることが多く、フラットビーンと比べても小粒である。多くても収穫量全体の10%前後程度の量しか採れないため、ピーベリーのみを集めた商品は希少性が高く、珍重されている。
肝心の味はフラットビーンと特に変わらないという意見が一般的だが、人によって焙煎がし易いと感じることも少なくなく、結果として仕上がりに違いが見られる為、味に差が出るということもある。
またケニア、タンザニア、ハワイ、パプワニューギニアなど、主にスクリーンサイズで等級分けを行っている国においては等級の一つとしても使われている。この場合、PBという略語表記の場合とPeaberryと略さず表記される場合とある。
PW
プライムウォッシュド(Prime Washed)の略。コーヒーの等級の一つ。
主に標高で等級分けをする国の内、メキシコやグァテマラで使われている。
メキシコの場合は標高約700m~1000mの地域で生産された物を指し、プリマラバド(PrimaLavado)とも呼ばれる。同国における第三等級にあたり、HG(ハイグロウン)とGW(グッドウォッシュド)の間に位置する。
グァテマラの場合は標高約750m~900mの地域で生産された物を指し、EPW(エクストラプライムウォッシュド)の下、EGW(エクストラグッドウォッシュド)の上に位置する第五等級となる。
QBB
クオリティーズベスト&ビューティフル(Quality's Best & Beautiful)の略。1948年設立の六甲バター株式会社のブランド名である。ベビーチーズをはじめとしたプロセスチーズのブランドとして知られ、チーズ会社としては国内トップレベルの規模を誇る。
コーヒーに関しては専門分野があるわけではないが、焙煎したコーヒー豆にチョコレートをコーティングしたお菓子「コーヒービーンズチョコ」を販売している事で知られる。
Qグレーダー
SCAA(アメリカスペシャルティコーヒー協会)が定めた手順に則ったコーヒーの評価が可能な技能者であるとCQI(コーヒー品質協会)が認定したコーヒー評価のスペシャリストのこと。
その役割はCQIが執り行うQコーヒーシステムにてコーヒーの評価を行うことにある。3人のQグレーダーがSCAAに基づきコーヒーを評価、一定以上の水準を満たしスペシャルティであると認められるとそのコーヒーにはQ認証及びQ認定書を与えられ、晴れてCQIが認めたQ認証コーヒー・Qグレードコーヒーとして販売することが可能となる。
またスペシャルティだと認定されなかった場合にはその理由をテクニカルレポートにまとめて発行するのもQグレーダーの役割である。
この一定の基準というのはSCAAの定めるスペシャルティコーヒーの基準である。つまりQグレーダーはスペシャルティコーヒーの認定を行う人であるということ。
Qグレーダーとして認定されるには6日間に渡る研修と8科目計19の試験に合格する必要がある。また資格は終身ではなく、3年に1回ある更新試験を受け合格しなければならない。