ABパック
アセプティックブリックパック。内側にアルミが使われている牛乳パックみたいな容器のこと。またその包装技術のこと。コーヒー、豆乳、牛乳、ジュース、お酒などに使われている。
容器と中身を別々に殺菌した上で無菌状態の中で充填・密封する。短時間で殺菌できるため品質劣化が少なく、殺菌されている上に容器はアルミフィルムなどでコーティングされている為、光を通すことがない。その為、長期の常温保存及び流通が可能などのメリットがある。
デメリットは家庭でリサイクルに出す際、牛乳パックに比べて解体が面倒なこと。
大抵の場合テトラパック株式会社の物が使われている。
AGF
「コーヒーギフトはAGF」でおなじみの会社。ネスレ、キーコーヒー、UCCなどと並ぶ日本におけるコーヒー業界最大手の一つ。正式名「味の素ゼネラルフーズ株式会社」といい、味の素グループに属する。
主力商品は「Blendy」シリーズと「MAXIM」シリーズ。「marim」というミルク、ガムシロップのシリーズもある。
Anacafe
「Asociación Nacional del Café」の略。読みは「アナカフェ」グアテマラ国立コーヒー協会、グアテマラ全国コーヒー協会、グアテマラコーヒー生産者協会などと訳される。
グアテマラのコーヒー生産者を代表する唯一の団体であり、コーヒー生産者の利益を守ることを目的に国会で制定された組織。
主な活動は生産者に対する技術的なサポート・コーヒーの品質向上の為の指導・マーケティングなどの市場情報等を提供することと、輸出コーヒーの品質監査及び海外におけるグアテマラコーヒーの普及とブランドの確立などがある。
AP
アロマパックの略。コーヒーから発生するガスを外に逃がす為のバルブ(弁)がついた袋のこと。アロマキープパックとも。
焙煎されたコーヒー豆からは大量の炭酸ガスが発生する。その為鮮度を保とうとして密閉してしまうとそのうち破裂してしまう。(気温の高い場所に置くとより顕著である)しかし単純にガス抜きの穴を開けてしまうと今度はコーヒー豆自体が外気に晒されることになり、密閉包装に比べ鮮度の劣化が早くなる。
そこでコーヒーのガスを外に逃がしつつ、外気の進入を防ぐ特殊なバルブを袋に取り付けることで袋の破裂を防ぎつつコーヒーの鮮度を保とうと考え出された包装がアロマパックと呼ばれるものである。
バルブはワンウェイバルブ(一方向からのみ移動可能な弁。ボタン型とフィルム型がある)である為袋の中のガスは外へ出られるが逆は不可能。その為ただガス抜きの穴を開けた場合に比べコーヒーは空気に触れにくく、酸化し辛くなる。袋そのものもガスバリア性能の高い物であり、高い保存性を持つ反面、コストが高くなるのが難点。また、コーヒーの微粉がバルブに詰まったりするとバルブはただの穴になり、空気は自由に行き来できるようになるので注意が必要。
似たものでバルブではなくガスを逃がす為のシールをつけた袋もあり、こちらはアロマブレスパック、アロマシールパックと呼ばれるものがある。何れも開封後は効力を発揮しない為、速やかに密閉容器に移すことが望まれる。常に低温で保存している人にはほぼ不要な代物かもしれないが、長距離の運搬時など低温保存を保てない(保ち辛い)環境では心強い物である。
B
コーヒーの等級の1。タンザニア、パプワニューギニアなど主にスクリーンサイズによって等級分けする国のコーヒーに付けられる。
タンザニアではスクリーンサイズ15~16の豆が90~95%以上含まれているもの、パプワニューギニアではスクリーンサイズ16かつ欠点数がなく異物混入のないもの。
前者は上から数えて3番目のグレードなのに対し後者は4番目のグレードとなる。