WCIGSC
ワールドコーヒーイングッドスピリッツチャンピオンシップ(World Coffe In Good Spirits Championship)の略。
2005年にSCAE(ヨーロッパスペシャルティコーヒー協会)が立ち上げたオリジナルコーヒーカクテルの世界大会。2012年以降はWCE(ワールドコーヒーイベント)にて他の世界大会と同時開催されている。
世界各国の国内大会の優勝者などが国の代表として参加。選手たちは制限時間8分以内に計4杯のコーヒーカクテルを作る。予選はホット・コールドをそれぞれ2杯ずつの計4杯、決勝ではホットもしくはコールドのカクテルを計2杯とアイリッシュコーヒーを2杯の計4杯、内1杯はエスプレッソベースで作成し、その出来栄えや味、知識、スキル、パフォーマンスなどを総合的に評価し競い合う。
コーヒーと様々な酒類の組み合わせを真剣に研究した者たちが集う大会なため、各選手が持ち込むコーヒー、酒類は多岐に渡る。伝統的なアイリッシュコーヒーのみならず様々なカクテルが登場するユニークな大会となっている。
WCRC
ワールドコーヒーロースティングチャンピオンシップ(World Coffee Roasting Championship)の略。
2012年に開催された第一回WCE(ワールドコーヒーイベント)にて試験的に開催されたコーヒー焙煎の世界大会CRC(Coffee Roasting Challenge、コーヒーロースティングチャレンジ)を元に、2013年より同大会にて開催されているコーヒー焙煎の世界大会。
主に生豆の品質評価の正確性、焙煎豆のカップテスト、及び予め作成した焙煎ログ(焙煎プラン)と実際に焼きあがった焙煎豆との整合性の三項目を評価、その得点を競い合う。
また焙煎を扱う大会である為競技時間及び日数が他の世界大会種目より長く、合計3日間かけて行われる。内訳は1日目に生豆の評価、ラボ練習、及びサンプル焙煎などを、2日目に「焙煎ログ」を提出した上で実際の焙煎を、3日目に焼きあがった焙煎豆のカップテストを行う。
参加には世界各国の国内大会で優勝するなどの基準を満たす必要があり、日本人選手のこれまでの成績は第一回WCRCであるWCRC2013(前身のCRCを含めると実質第二回大会)にて国内大会優勝者の後藤直紀(豆香洞コーヒー)がいきなりの優勝を果たしている。
WCTC
ワールドカップテイスターズチャンピオンシップ(World Cup Tasters Championship)の略。
2004年にSCAE(ヨーロッパスペシャルティコーヒー協会)が立ち上げたコーヒーのカッピング大会。2012年以降はWCE(ワールドコーヒーイベント)にて開催されている。
世界各国の国内大会の優勝者などが国の代表として参加。選手は一問毎に3つのカップの中から一つだけ異なる産地のコーヒーが入ったカップを見極め、それを除外する。これを合計8セット行い、その正解数を競う。正解数が同じ場合はよりタイムが早い方が勝者となる。
つまりは仲間外れを当てる大会。所謂「品質チェックの為のカップテスト」の正確性を競う大会ではないことに留意されたし。また、仲間外れを当てることが出来ればコーヒーの銘柄は判別できなくても問題ない。
日本人選手は2009年より参加。2013年大会で佐々木里紗(有限会社豆蔵)が準優勝を果たした他、2009年大会及び2011年大会にて後藤栄二郎(丸美珈琲店)と田原照淳(珈琲蘭館)がそれぞれ3位の成績を残している。
WLAC
ワールドラテアートチャンピオンシップ(World Latte Art Championship)の略。
2004年にSCAE(ヨーロッパスペシャルティコーヒー協会)が立ち上げたラテアートの技巧を競う世界大会。2012年以降はWCE(ワールドコーヒーイベント)にて開催されている。
世界各国のラテアートもしくはバリスタの国内大会優勝者などが国の代表として参加。8分間にカフェラテorカプチーノ、エスプレッソ・マキアート、デザイナーラテの三種のコーヒーをそれぞれ二杯ずつ、計6杯作成し、その芸術性や独創性、再現性、複雑さを競い合う。この時シンメトリーであることが特に重要であるとされる。
また、作成や提供時の手際なども評価対象となるが、作成に使うエスプレッソマシンやグラインダーは主催者側が用意した物を使用しなければならない為、参加者は予めそれらのマシンに慣れておく必要がある。
逆にテーブルクロス、ナプキン、トレイ、カップ、スプーン、ソーサー、タオルなどは各選手の持ち込みとなる。
日本人選手は2004年の第一回大会から参加しており、その際横山千尋(バール・デル・ソーレ)が第2位の成績を修めた他、2008年に岡田章宏(小川珈琲株式会社)が3位、2010年には村山春奈(株式会社 クラブハリエ)が優勝、2013年も吉川寿子(小川珈琲株式会社)が優勝するなど好成績を残している。
因みに第一回大会の結果はカナダ、日本、オーストラリアの順。また、2006、7、8とオーストラリアが三連覇の快挙を果たしている。