アイコーヒー
家庭用電気式焙煎機を製作している会社の名前およびその家庭用焙煎機(ホームロースター)のこと。i-coffee。現在は後継機が「コーヒービーンロースター S-100CR」の名で販売されている。
電気式のヒーターで直接釜を熱して焙煎する半直火式の全自動家庭用焙煎機で、一回で最大150gまで焙煎可能。殆ど煙がでない、チャフコレクターが優秀、安全装置付き、ヒーターの抵抗値を変えることで発熱温度を変更可能、ガラスドーム製で常に豆の状態を確認可能、などの特徴を持つ。焙煎度合いは12段階から選択可能。
手軽で使いやすく、セットして放って置くだけでムラの少ない程よい焙煎が可能。ただし冷却装置が簡易的なものでしかないため貧弱で余熱で火が通り易い。その上焙煎終了後(簡易冷却終了後)に別途手動での冷却が必要。
また、別売りの専用のクーラーもある。
アイス・オ・レ(アイス・カフェ・オ・レ)
冷たいカフェ・オ・レのこと。アイスオレ、アイスオーレとも。
ドリップコーヒー+冷たいミルク+氷、もしくはアイスコーヒー+冷たいミルクで作る。
割合は1:1が基本だが店や好みによって変わる。またシロップやフレーバーシロップが入ることもある。グラスに注ぐ順番に決まりは無いが、先に氷の入ったグラスにミルクを入れ、その上からコーヒーを注ぐとじんわりと染みるように色が変わっていき、綺麗。混ぜる混ぜないはお好みで。
現在の日本ではエスプレッソを使った物は「アイス・ラテ(アイス・カフェ・ラテ)」と呼び区別することが多いが、この区別は絶対の物ではなく、店や国・文化などによって変わるので要注意。
アイス・ラテ(アイス・カフェ・ラテ)
冷たいカフェ・ラテのこと。アイスラテ、アイスカフェラテ、アイスカフェラッテなどとも。
エスプレッソ+ミルク+氷適量で作る。
エスプレッソは氷で急冷される為暖かいまま、ミルクは冷やした物を使う。割合は好みやレシピによって変わるが、基本はエスプレッソ1:ミルク2~4。フレーバーシロップが入ることもある。
カフェラテの元祖といわれるイタリアにはない飲み方らしい。なおドリップコーヒーを使った場合は「アイス・オ・レ」などと呼び区別することが多いが、店や国・文化などによって変わるので要注意。
アイスクラッシャー
クラッシュドアイスを作る為の機械。
本体中央部に氷を削る為の刃が何枚か付けられ、それを回すことによって氷を削る仕組みの物が一般的で、コーヒーミルのように手回しで削る手動式と電動式の二種類があり、家庭用から業務用まで様々な種類がある。
使い方もコーヒーミルとほぼ同じで、上から氷を投入しハンドルを回すと砕かれた氷が下に落ちるという物。氷の大きさを調整できる物もある。手軽にクラッシュドアイスが作れ、アイスコーヒーなどに使われるが、どちらかといえばカクテル用の器材として有名。
機種によって使える氷に制限(家庭用製氷機で作った氷のみなど)があるため要注意。梃子の原理を利用したくるみ割りのようなタイプの物もある。
なお氷は非常に硬いため、間違ってもコーヒーミルやその辺のミキサーで代用しないように。器材が壊れるだけならまだしも、最悪欠けた刃を飲み込む恐れがある。
アイスコーヒー
冷たく冷やしたコーヒーのこと。またミルクなどと混ぜた冷たいコーヒー飲料全般を指す言葉。
大きく分けて熱いコーヒーを急冷して作るタイプと冷たい水または氷で作るタイプの二種類がある。レイコー(冷コー=冷たいコーヒーの略)、コールコーヒー、冷やしコーヒーとも。
日本発祥とされることも多いが恐らくこれは誤解で、アルジェリアの「マザグラン」が発祥という説が有力。しばしば「コーヒーを冷たくして飲むのは日本人ぐらいだ」などとも言われるがこれも間違いで、日本以外にも一部ヨーロッパ圏の他、気候の暑い国(サウジアラビア、イスラエル、チリ、フィリピン、タイ、ベトナム、アルゼンチン、ペルーなど)を中心に好んで飲まれている、非常にポピュラーな飲み方である。
国によって抽出法や飲み方は様々で、日本では「通常のドリップコーヒーを急冷する」「挽いた豆を水に浸けて抽出する」「水を使った点滴ドリップ(ダッチコーヒー)」などの方法で抽出されたコーヒーをロックアイスやクラッシュドアイスの入ったグラスに注ぎ、そのままもしくはガムシロップやフレッシュミルクと共に飲むのが一般的。予め熱い内に砂糖を溶かしておく事もある。ミルクで割った物はアイスオレやアイスラテと呼んで区別しており、こちらもやはり一般的なものである。
気候の暑い国(上記参照)では抽出法や濃さの違いはあれど概ね日本と同じようなアイスコーヒーが普及しているほか、多量の砂糖やコンデンスミルク、カルダモンなどのスパイスを使った物などが一年を通してよく飲まれている。
またヨーロッパ圏ではエスプレッソに砂糖を溶かし、それを氷入りのグラスに注ぐ「カフェ・コン・イエロ」という飲み方やコーヒーにアイスクリームや生クリームを浮かべたコーヒーフロートのような物が普及しているほか、ミルクやリキュール、クリームと合わせたコールド飲料が多数存在する。
一方でイギリス、フランス、アメリカなどでは余り一般的ではなかったが、1990年代前後から普及し始め、今では珍しくない物となっている。勿論普及していなかっただけで、例えばフランスの場合は上記のマザグランが形を変えて伝播しているなど、アイスコーヒーが無かったわけではない。また、少なくとも1920年代のアメリカでは今の日本とほぼ同等のアイスコーヒーが普及していたらしいく、一部のマニアの間では知られていた為、ペーパードリップ同様何らかの理由があって一時的に廃れてしまっていたかもしれない。